ラーメンどんぶりに描かれた特徴的な模様の意味
どーも阿藤豊です!
今回の阿藤豊のラーメン話は少しいつもと違った話を進めたいと思います。
もちろん、ラーメンは味を楽しみながら食すことが目的の存在です。
ですが、そんなラーメンを入れる器もまた、こだわるべき部分といえます。
同じラーメンでも、器ひとつ違うだけで満足度も変わってきます。
そのため、こだわりのラーメン店の中には、オリジナルどんぶりを作っているところも多く見られます。重厚さが際立つ黒、塩スープにマッチしやすい白、また荒々しい焼き物の器で高級感を出すなど、それぞれ工夫が凝らされています。ですがそれも、ごく近年に入ってからの風潮といえるでしょう!
かつて、ラーメンといえば白地に独特の模様を入れられている器が一般的でした。
家紋のようなマークから、鳥や龍の描かれたもの、唐草紋様など、どこか中国的な雰囲気が特徴的でした。みなさんの中にも、やっぱりそれこそがラーメンの器と感じている人もいるのではないでしょうか。
ではいったい、あれら模様にはどのような意味合いがこめられているのでしょうか??
それぞれ代表的なものをご紹介していきます!
たとえば、雷文や唐草、八卦といった中国らしい模様です。
事実、中国発祥のデザインなのですが、理由はただ見栄えするからというわけでもありません。これらは細かい部分こそ違えど、一見クモの巣のように見えます。
クモの巣は、中国で魔よけのしるしとしてもちいられているそうです。つまり、おまじないのような意味合いで使用されているのです。
次に、「喜」という漢字がふたつ並んだ、家紋のようなマークです。
これは双喜模様といわれており、字面の通り喜ばしい、おめでたいといった意味のマークとなっています。結婚式にもちいられるようなものでもあるため、縁起が良いといえるでしょう。
最後に、鳥や龍のマークです。羽を広げた鳥や、体をうねらせる龍のマークを目にしたことがある人は、少なくないことでしょう。
これらは、鳥が鳳凰、そして龍は高貴な模様として描かれています。それぞれ、前者は妃を象徴する格式高いもの、後者の龍は皇帝しか使用できないマークとしてあがめられています。
いずれにおいても感じられるのは、縁起の良さを強調したデザインであるということです!
中国の人にとってもはや定番食でもあるラーメンのどんぶりにこれらをもちいることで、品のあるすばらしい食べ物としていたのではないでしょうか。
そんな文化もまた、海を渡り日本へ入ってきたため、昔ながらのラーメンにはそういった模様が描かれていたのです!
斬新なデザインも良いですが、たまにはベーシックなお店を訪れて、歴史を感じてみるというのも良いのではないでしょうか。
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