ラーメンの麺独特の食感はどうやってできている?
今回はまたまた麺の話をしたいと思います!
ラーメンには、さまざまな味わうべきポイントがあります。スープこそが魅力という人は多いですが、それだけでもありません。麺やトッピング、辛さ、意外性、地域性など、あらゆる点から魅力は見出せます!
その中でもラーメンの麺は、独特の食感で知られています。つるっとしていて、もちもち感があって、とはいえ、うどんやそばなどとはまた違うような、ラーメンならではの感触がおもしろく感じられます。もちろんこれには、理由があります。ラーメンの麺に欠かせないもの、そしてそのルーツなどについて、ご紹介します!
まず結論からいうと、ラーメンの麺をラーメンの麺たるものにしている正体はかんすいであるといえます。
欠かせない存在なので、ラーメン好きにはおなじみの成分かもしれません。
このかんすいを小麦粉に加えることで、特有のコシや風味、食欲そそる色味などがもたらされます。どれくらい欠かせないかといえば、「中華麺とは小麦粉にかんすいを加えて練り合わせたのち製麺したもの」と公正規約において定義されているほどです。ではいったい、かんすいはどのような成分でできているのでしょうか。
かんすいの基本成分は、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムといったアルカリ性物質です!
これが小麦粉に混ざることで、上記のような特色がもたらされるわけです。
ラーメン以外でも、パンやお菓子作りでふくらし粉や膨張剤という名称でもちいられていることでも知られています。
そうなってくると気になるのが、なぜ「かんすい」という名称なのかというところでしょう。
他にも名前があるのであれば、そちらでも問題ないわけです。そこには、ラーメンならではのルーツがあります。
ラーメンにかんすいが欠かせないということは、ラーメン誕生時にもなくてはならないということになります。
ラーメンは、かつて中国の奥地で作られたのがはじまりといわれています。そしてこの地方には、かん湖という湖がありました。このかん湖の水を使って小麦をこねたのが、かんすい麺誕生といわれています。
つまり、偶然にもかん湖の性質は炭酸ナトリウムや炭酸カリウムといったアルカリ成分が多く含まれていたのです。この湖名から、同成分を含む水が「かんすい」と名づけられたのです。
のち、成分が研究され、中国全土、そして日本をはじめとした海外へと広がっていきました。
いつものラーメンも、こうした起源を知ると、より一層深い味わいに感じられてくるのではないでしょうか。豆知識として、ぜひ覚えてみてください!阿藤豊でした!
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