麺の違いについてもっと詳しく語ろう(麺ネタ第2弾)

皆さま、お久しぶりです!阿藤豊です!

久しぶりのサイト更新ということで、2度目となりますが、ウォームアップとして麺の話をします!


ラーメンについて調べていると、麺の加水率がどうのこうの……といった文章を目にすることがあると思います!よくわからない単語ではあるため、見逃してしまうことも多いかもしれませんが、実はこの加水率というものがラーメンの味に大きく関わるのです!


ラーメンの麺は大きく分けて低加水麺と多加水麺の二つに分けられ、低加水麺とはその名の通り、水の含まれている量が極めて低い麺のことを言い、逆に多加水麵は含まれる水の量が多いものを言います。

麺は、小麦粉・水・塩・かん水などをこねて作るわけですが、このときに含まれる水の量で味やスープとの相性が大きく変わります。

低加水麵は麺自体の水分量が少ないため、よくスープが染み込みます。そのため、麺がのびやすいという難点があるのですが、裏を返せばよく麺に味の染み渡ったラーメンを作ることができるのです!繊細な味のラーメンに使われることが多く、福岡博多の豚骨ラーメンや、尾道ラーメンなどが代表的です!

一方、多加水麺はつるっとしていてモチモチとした食感が特徴です。また、麺が伸びにくいという特徴もあります。主に東北から上の県のラーメンでは多加水のものが使われる場合が多く、喜多方ラーメンはその代表例です!


また、麺の形状というのも味に大きく関わる重要なファクターの一つです。

麺にはストレートのものと縮れているものがあり、それぞれ太さも違っていたりします。これは、スープとの親和性を高めるためのもので、そのラーメンによって適した形状が異なります。

例えば、前述の福岡博多の豚骨ラーメンの場合は、スープの染み込みやすい低加水でストレートの細麺を扱っています。この麺は、低加水麵のメリットに加えて、味を染み込ませすぎず、麺のゆであがりも早いというメリットがあります。

より早く、美味しく食べられることを追求する中で生まれた見事なバランスになっているのです!


また、練り込み麺という特殊な種類の麺もあります!

これは、麺を作る際に様々な具材を直接練り込んだもので、通常のラーメンとは異なった食感や味、見た目などを楽しむことができます。

代表的なのは、全粒粉入りの麺でしょう。

小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて練り込んだその麺は、モチモチとした食感が特徴で、つけ麺などに使われることが多いです。変わり種としてはトマト麺・パプリカ麺などといった野菜が練り込まれた麺や、とうがらし麺、ブラックペッパー麺などのスパイスが直接練り込まれている麺、チーズの練り込まれたチーズ麺などがあります!


麺について、詳しく知っておくと、ラーメンを食べる前にも、どんな食感や味なのかを想像して楽しむことができますし、なによりラーメンを頼む際の判断材料が増え、より美味しいラーメンを食べることができます。

美味しい麺に出会えるようこれからも、様々なラーメンを食べて、研究していきたいところです!