つけ麺って何?

今回の「阿藤豊のラーメン話」ではつけ麺の話を、つまり「阿藤豊のつけ麺話」をお送りします!


先日つけ麺とはそもそも何なのか、ということを考え始めた結果、答えが見つからないという事態に陥りました。

味はラーメンに近いようで、食べ方はうどんやそばに近い…ラーメンから派生してつけ麺が誕生したのか、うどん・そばから派生してつけ麺が誕生したのか。そんな疑問を解決するべくつけ麺について徹底的に調べてみました。


つけ麺の発祥としてよく名前を聞くのが、東池袋の「大勝軒」です。しかし、つけ麺はラーメン店のまかないから生まれたと言われることもあり、どこから始まったかについては様々な説がありそうです。しかし、大勝軒が創業した際の店主は自らの店をラーメン屋としているという話もあるので、つけ麺はラーメンから派生したものとみて問題はないでしょう。


ラーメンとつけ麺の差は、単純に麺がスープの中にあるか、外にあるかということではありません。調理方法を見るとその違いがわかります。

ラーメンは基本麺がゆで終わったとき、そのまま湯切りをして盛り付けに入ります。しかし、つけ麺の場合は一度冷水で締めます。温かい麺を提供する場合、いわゆる「あつもり」と言われるものの場合でもほとんどは一度水で締めたものを温めて提供しているそうです。

ただ、お店によってはゆでた麺をそのまま提供する店も各地にあるそうなので、一概につけ麺は必ず冷水で麺を締めるとは言い切れないようです。


スープの方の違いは、「濃さ」にあります。比較的つけ麺の方がスープが濃い味に設定されているので、飲むと喉が渇きます。しかし、それがあるおかげで、「スープ割り」というそばでいう「蕎麦湯」のようなものが存在します。私もつけ麺を食べたあとは大抵スープ割りをお願いするので、つけ麺のスープは濃い方がうれしいです。


具材を着目すると、ラーメンとつけ麺は非常に酷似していると言えます。基本的に具材は変わりませんが、つけ麺の器とラーメンの丼では大きさが違うので、派手な具材の盛り付けをするつけ麺はあまり見かけません。


このようにラーメンとつけ麺では似て非なる部分がとてもあることがわかります。

しかし、現在ではつけ麺専門のお店も増えてきているのもおそらく間違いではありません。ラーメンよりつけ麺の方が好きという人も多いでしょう。


今度はつけ麺の歴史や店舗数の推移といった視点から調べて記事にしてみたいと思います。